2015.07.25

えば車の部品や、食器、電池など

1.
賢太郎「君は鼠径も刺せんのな」
賢太郎先生はやってくると、いとも簡単に、逆血があってのち、謎の軌道修正を見せてから1回刺しに成功。あんな太い血管に、どうしたら一度で16Gを、血管をこれっぽちも突き破ることなく、置いて来れるのか?賢太郎に関しては、ルックス以外を素敵と思ったことなかった。でも、ヘルプを求める私の電話に「いいよ」のふたつ返事で応じ、無言でやって来て、ちょっと皮肉を言ってから難なく、謎のスキルでもって血管を一発刺ししたときは本当にかっこよかった。「確認の必要なし!これは、Aです!」賢太郎、まさに小林賢太郎といった口調で言い切ると、さっそうと去って行く。賢太郎の奥さんは本当に哀れだと思う。いかに賢太郎のルックスが良かろうと、この、恐らくいちばんかっこいい賢太郎を知らんのだ。

2.
「少し深いんですけどね」言いながら、シリンジに逆血。「エコーは手間ですからね」このY先生に関しては何も言うまい。スタッフからも感嘆の声が漏れる。全ての手技がおそろしくスマート。こんな姿を見られない奥さんがかわいそうだとも思うが、それ以前に奥さんへの嫉妬が勝っちゃう。きさまの運は今世で使い切ったからな!来世はカナヘビとかだ。あほたれぇ。

今日はひとりが熱発している間に(「メロペン!」)緊急入院が入り、外来ではCKが異常高値となった患者が到来、その間に緊急入院のINRがまさかの測定感度以上をたたきだし、私は泣きながらもうひとりの熱発を診察しつつ(「これも外来でメロペン!!!!!!」)、職業間違えたと思った。
微笑みのH先生がいつもどおりのビッグスマイルでスタッフルームに帰ってくる。大丈夫?いつもの感じだ。「どう、大丈夫?」このH先生の微笑みにやられない人間はいないと思う。素敵過ぎ。私の副交感神経が交感神経より優位になる。「大丈夫じゃないです」たわし。「今日炎上してます。2時過ぎから。もうあたし、処置しながら先生方の顔が脳裏に浮かんじゃって浮かんじゃって」H先生がさらにニコニコするが、その微笑はすぐに消える。なぜかって?彼はここ野戦病院の、今晩の内科当直だからさ!!!!!!
「大変だったね」H先生。でもここで、「よく頑張ったね」とでも言ってくれればたわし、あと4時間は働けるのだが。「君が1番大事だよ」で、あと8時間かな。
「カテの同意書はとったかと思って、来てしまった」H先生。
「あ、べつに、私の心配してきてくれたわけじゃないんですね。・・・・・・」たわし。かなり年上のオーベンなので、これは危険なジャブだ。幸運にもH先生が笑う。「心配してるよ。心配してるから、こうやって来ている・・・・・・」セーフ。「とった、同意書は?」
「今からです。行って来ます」
どこまで失礼な口がきけるかってかなりスリル満点だ。前のボスには、「で、カテ室は押さえたの?」といわれると、「それをちょうど今からやろうとおもっていたところです!」「なんでまだとってないのよ!やれやれ。」など言ったりなどして、ばかなこと言ってる内に仲良くなった。はず。

Y先生「また入院増えるんだけど、大丈夫だ?できます?」
たわし「できます」
Y先生「いま13人。多くない。できる?」
たわし「前から言ってますけど、わたし、先生に死ねと言われたら死にますからね」
Y先生「死んで、と言ったら」
たわし「ハイつって、死にますね」
Y先生「そう・・・・・・」

13人は多くない、過去のオーベンの武勇伝に比較すると。

たわし「いつか、あのおじさん達のケーシーはぎとってお布団に敷くんだ。その上で寝る」
研修医1「倫理委員会の電話番号って何番だったっけ?」
研修医2「もう、直接病院長に相談しましょう。この人のせいで、うちの医局の風紀は最悪よ」
ハンサムに囲まれて、非常に毎日充実している。
これを書いている間も、かなり癒されている。
やっぱり、仕事ができる人はかっこいいのだ。もともとかっこよければ、なおさらだ。
つか、今日かえしたひと、みんなCPAで戻ってくるかもしれない。力が欲しい。誰にも負けない力が・・・・・・誰にもというか、どんな病にも・・・・・・

たわし「そのPHSはなんで出したんですか?」
「いや、電話を・・・その・・・しようと思って・・・」
「誰にでしょう」
「・・・・・・研修医をこの症例につけてもいいかなあ」
「あたしひとりでできると思いますけどね」
「勿論、君1人でできると思うんだけど、いたほうが便利じゃないかな。研修医。処方とかさ」
「処方なんてあたしでもできますし。むしろ勝手にステロイドとか出されると、メイワク」
「ええと、研修医呼んでもいいかな?つけても?新しく入った子に診させてあげようと思うんだけど」
「いいですけど。あたしの症例ですから」
「なんでそんな・・・・・・ぼくらが研修医と話すと機嫌が悪くなるんだ・・・・・・」

3.
たわし「なるほど、造影剤・・・・・・つまりどういうことなんでしょう」
Y先生「腎臓にトドメを刺そうって魂胆ですよ」
H先生「ついに本性を現しましたね」
賢太郎「ただ、これをウチに押し付けるのはお門違いだな。まずは整外だ。この振り切れたCK値を見ろ!腎機能が戻るわけがない」
たわし「VCMもなかなかの回数いってますが・・・・・・TDMは、まだですね」
Y先生「輸液の組成は・・・・・・外液です。あきれはてましたよ」
なんだろう、この会話の、あふれ出るラスボス感。こういうの毎日聞いてるの楽しい。

最近買い物に行く時間がほぼなく、丸ごと外商様(ほーら出たぞ!セレブの無意識な金持ち自慢!)にお任せしているので、身に着けるものが日に日に金持ちみたいになっていく。今シャツはシアタープロダクツのでズボンはニューヨークのなんちゃらハイウェイってとこのだ。ピアスはマジなブルーサファイア。そのうちアレキサンダーマックイーンとか着始められるかもしれない。



2015.07.17

ロディラインの罹患率

このグリーン車両のAC電源が著明に電圧変動する。バッテリーに負担がかかりそうだ。ただ、AC電源があるので移動中も文章がかけるのは非常に素敵な事。気の置けない友人と旅に出るときは喋りまくって人生を終えるから移動手段気にしないけど、ひとりの時は少し気にする。移動時間が好きだからです。
それにしても、はじめて自分のお金でグリーンに乗ってみたものの、まわりがら悪い人たくさんだ。いつもの自由車のほうがよっぽどOLさんとか会社員さんとかが周囲にいて安心できる。お金持ちって怖い怖い。

オーベンがかっこいい。
先述の通り、3人オーベンがいて、1人が小林賢太郎、あとの2人が貴公子然としているのだが、1人が微笑みの貴公子って感じで、もう1人が影の貴公子って感じだ。多分黒すぎて王位継承できなかったんだろう。3人ともルックスがいいので、回診の時も「うちの科のドクター、アラフォーの割りにイケメン揃いぶみじゃない?」って何だか誇らしい。
かっこいい上に仕事もできるんで素敵だ。今のところ、あたしの馬鹿なアセスメント(「小腸焼灼術なんていかがでしょう」「アルブミンがんがん負荷しながらECUM回したら」)とかにも真剣にダメ出ししてくれる。(こいつは時間の問題で、そろそろスルーされるだろう)
あと、もしかすると日記にちょくちょく登場する事になると思うので、略称を考えておこう。

微笑みのオーベン・・・・・・H先生
影の貴公子・・・・・・Y先生
小林賢太郎・・・・・・賢太郎



そんなこんなしている内にガトーラスクの袋を持った人がいっぱい入ってきた。あの金色のガトーラスクおいしい!



2015.07.12

う拘束なんかしない

今の上司が3人ともover40の癖にいい男揃いだ。(最近思うんだが、このブログが関係者各位にバレたらあたしどうなるんだろう。死ぬのかな)男性って本当に40こえても魅力的でいられるんだから得だ。女性は分別がつかない頃に魅力のピークをむかえ、MENOPAUSE!!!終了!!!って感じだ。羨ましい。
3人の内2人が線が細い感じで、ケーシーが死ぬほどよく似合って、仕事が繊細で、神経質で、その割りに体格がしっかりしていて素敵なのだ。勿論一人称は『僕』。ふたりとも、あきらめたような声でカンファをする。「それにしても、もう回す必要性を感じないんですが」「2Lの外液輸液とか、本当にどういうつもりなんでしょう・・・・・・?」そらっ、あなたの脳裏に、素敵な人物像が浮かび上がってきただろう。そんな感じだ。

もう1人は小林賢太郎って感じ。つまり、ルックスはいいけど……ってかんじ。
今のたわしはと言うと、小林賢太郎とよく衝突し、線の細い貴公子達にはテンションをもてあまされている。
それにしても、この半年は奇跡だった。誰とも仲が悪くならなかったからだ。それもこれも、イケメン上司と女性上司、Dの尽力のおかげだ。今後はどうなるだろうか。可及的速やかに小林賢太郎とは仲が悪くなりそうな気がする。

この前考えた話を時に妄想している。国の名前は十日丘というのがいい。中が丘とかでもいい。名前は日本名と海外の名前をまぜたようなファンタジーにしたい。猛・ルーセントレイヤーみたいな、和洋折衷の名前で・・・・・・ソノルーセントレイヤー。そうすると、主人公は、スラッジエコーみたいな名前がいいかもしれない。

☆好きな名前
・あきら
・あさと
・すみれ
・つばき
・はやと
・よしと
・えいいち
・なでしこ

☆JET SET GO
さっそうと準備するのが好きだ。パッチョリの香り豊かなシャワージェルでささりと頭髪と全身を洗浄し、全身をババッと乾燥させてすぐ働きにでる、みたいな。イエローゴールドのハイライトをしのばせた、緩く波打つドライな髪。丸く整えられた手爪、脱毛された前腕と下腿はツヤツヤ。テクノマリーンのクルーズビーチを腕にはめ、足には赤道近くの海を思わせるオーシャンブルーのペディキュア。金色のアイフォンで近場のコーヒースタンドを検索している・・・・・・
勉強しろ、勉強するんだ。お前が今書いているその超勤簿は飾りかなんかか?お前はどの体重の人が1時間にどれだけ除水していいもんか、今すぐ勉強せにゃならんのだ。

☆ほしいものはなんでもてにはいる、なぜならつきのはんぶんがこうそくとうばんだから。それにうまれついてのセレブリティだから

☆で、ほしいもの
・テクノマリンのクルーズビーチ
・ダイヤのピアス
・いいにおいのバスジェル
・おしゃれなアイフォンケース



2015.07.11

穿孔じゃねえのか

「腸穿孔じゃねえのか」同僚のNがたわしの後ろで呟く。「いや・・・・・・おそらく」たわしは口元に手をやる。「腸管の内容物だ、と思う。分布が変だもの」たわしはNを向く。Nも、賛同していいのか、否定していいのか、どっちつかずな表情をしている。「ただこのカルテの記載が正しければ、このエアーは腸管外のものだよ。大切なのはいつだって臨床症状、そうだろ」たわしは椅子に寄りかかる。
「その通りだとは思うけどね」隣で電子カルテomegaを開いていたKがおもむろに呟いた。「客観的所見が大切な事もある、これがそのいい例だ。こりゃ門脈の壁じゃないのか、これに沿ったこの低吸収域はなんだ」
「ウィンドウをかえりゃいい」たわしはぶっきらぼうに言った。「そりゃfree airだよ。外科拘束のW先生を呼ばにゃならん」
↑今日起こった事をドラマチックに書きおこしてみる・・・・・・

お話をかいてみたい。なんてったってたわしの日常にネタがいっぱいしこまれているのだ。舞台は勿論大学病院みたいに大きい病院。その病院は、ファンタジーの世界にあってもいい。ファンタジーの世界にだってリウマチとか痛風があるのだ。妖精の女の子が親戚の叔父さんの肺癌をなんとか治してと言うのだ。王国を統べる王族がいて、王妃の妹が病院の理事長。王家の兄弟たちが「王子の系譜」と呼ばれ、一番上のお兄ちゃんはERCPの大家と呼び声高い消化器内科医長。教育熱心で、ポリクリの学生さんにも優しい。末っ子は若くして麻酔科の部長にて、傍若無人にオペ室を切り盛りする。救急外来にはドラゴンに焼かれたとか言うのが来る。みんな病気に苦しんで、助かる人もいれば、助からない人もいる。現実と同じ。うううむ。大学病院のイメージも見えてきた。ファンタジーの世界にあるような大きなお城だ。いつかかきたい。暇になったらかきたい・・・・・・

☆職場が移動になった。ストレスも多いが楽しい事も多い。
今日は当直明けのNの持ち患者がAHFになった。「なんだって俺が当直明けの時に」「具合悪くなるなら俺が元気な時にしろっつの!」「こんなに金稼いで何になるんだ、えええぃ」「ああっ、くそ、おうちかえりたい!おうちかえりたぁい!」たわしはそれに相槌を打ちながら、本日日直のKの寝息を聞いている。このK、さっきまで、ブラックのコーヒーを震える手で飲みつつ、「今日の日直はらっくらく!」と叫んでいた。電子カルテを見ると午前は1次救急の患者が20人くらい来ている。虫刺され、肉離れ、80歳の尿路感染、眼内異物、悪阻。らっくらくじゃないか!らっくらくすぎるほどだ。ははん。

☆本屋のコーヒースタンドでこれをかいている。久々に紹介状以外の文章を書いている。幸せ。でも、20時になったら、この居心地のいい、シャングリラホテルのラウンジを彷彿とさせる空間を離れて、車を走らせないといけない。暇が無いのだ。



2015.06.17

viva la vida

☆冬に使っていたメモ帳に、「急に春のにおいがする・・・・・・」と書いてあった。急に春のにおいがしたんだろう。時々ある。夏のにおいもある。低気圧のにおいもある。外気のにおいは表情豊かだ。海が近いところに住んでいるので、夏の深夜に外を歩いていると、なんかもう、この風の中で死にたいな(※安らかに。事故とかで無く)って風が吹く。夜に鬱蒼と咲く花とか、月の照っている海とか、雨上がりの空とかそういうのの混ざったにおいだ。文章力のなさを嘆いています。

☆台風の来てる時のにおいも好きだ。疲れ果てて外にでて、りんごジュース飲みながら台風が秋の木の葉を無残にひっくり返していく様をながめていた。この、りんごジュースの台風仕立ては最高においしい。シェフたわし、五つ星です。

☆ここ最近プライベートの電話にかかってくる着信に、出られた験しがない。忙しすぎてだ。すごく色々な用事を後回しにしているが、大丈夫なんだろうか。(多分大丈夫じゃない)

☆マーゲン班のG先生カッコイイな。お話できたらいいのに。
イケメン上司のH先生もかっこよくて大好きだ。キレ始めると一人称が「俺」になるとこなんか、カッコよすぎる。ただ、ひとたび彼が自分をそういう風に呼び始めたら、一目散に逃げたほうがいい。命とモチベーションに関わる。

☆疲れた。最近は帰ってくるといつも心臓がバクバクしてる。
頬は高潮し、ものが喉に通らず、寝室がうっとうしくなる。病気だろうか。すごく大声で笑ったり、泣いたりしたくなる。本人は幸せで満たされているような錯覚に陥っているけれど、この感情の本質がなんなのか分からない。ただ忙しいことは間違いない。

☆誰が、「君みたいなグラマーな子〜♪」とカラオケで指差して歌いかけてくれる奴を、嫌いになるって言うんだ。どうやったら嫌いになれるのか教えてくれ。そんなのはナンセンスじゃないか。いやいや、ひとりごとなんですけどね。

☆誰が、冗談で「おすしに行こう!」と誘ったら、「まあいいけど」と面倒くさそうに言って、その後3時間くらいして、「さっきの話だけど、おれのお薦めのお店は中町のこのお店なんだけど、駐車場が狭いんだ・・・・・・」なんて言いにきてくれる子を嫌いになれって言うんだ。それこそナンセンスな話だ。君らはばかじゃないのか。

☆たわしは、人の死に関してすごくドライだと思う。だって死なない人間いないじゃん!っていう、この考えが根底にあるから。だからいつか足元すくわれると思う。人を殺さないことじゃなくて、この人が生きてる間いかに希望もったり、楽しんだりできるかってのすごく念頭に置いてるから。だから、「めっちゃ良くなってるじゃん!」とか、「ここを過ぎればもうちょっとだわ!」とか、「今が頑張りどころです!」とか言ってしまう。
きっと将来、患者さんを勝手に退院させたりとか、ほとんど妊娠が禁忌な患者さんに、「出産思い切ってやってみようか!」って言ったりするかもしれない、最終的にその人めっちゃ後悔して、なんで医学的にダメなのにアンタとめなかったんだ!とか怒られるかもしれない。裁判とかになって・・・・・・

そんでもって、死に行く人をこの世につなぎとめておくことにすごく嫌な気分を感じる。

でもまあ、身近なところにALSの人とかいたらすごく考えるんだろ〜な。
病気なんてないといいのにね。



2015.06.07

つべきものは、デキる同期

☆誰かが一言「PC動かない」とでも仰ってくれれば、この発達障害は数少ない活躍の場面を得ることができる。
「カルテの画像が僕のPCにうつせない」たわしのイケメン上司が、その高身長を生かして徐にたわしの前に立ち塞がる。「どうすれば?」
「やります」たわしはいとも容易くイケメンのPCの画面上にカルテの画像を呼び出す。あまりに迅速なその処置に、外国帰りのイケメンは「Wait!」と漏らす。後ろで傍観していた女性上司がつられて「No!Stop!」と叫ぶ。ファンキーな職場だ。

☆同期のDができすぎて後ろから刺殺したい衝動にかられる。このように、ADHDは時として感情がオーバーに振り切れるのだ。ついに分かったのだが、たわしは人より記憶力や冷静さに大いに欠けるところがあるが、それでも比較対象が同期のDじゃなければここまで、できないダメな奴のレッテルを貼られまくることはなかった。上司から声をかけられるのは常にD。方針を褒められるのも手技の見事さを感心されるのもD。是非我々の研究室にと勧誘されるのもD・・・・・・そんな同期、好きになれなんて絶対無理!!!その上いい男だし、おまけに死ぬほどいい奴と来てやがる!!!

☆外科病棟をウロウロしていると、白衣を着たイケメン2人がたわしの前に立ち塞がる。どちらもイケメンだが、画面左の茶髪の医者は格別イケメンだ。声も出ないたわし。
格別イケメン:「腎臓の医者か?」
たわしは無言で深くうなずく。格別イケメンから眼を離せない。名札をみてビックリする。例の嫌味な医者の名前じゃんか!抗生剤中止に対する疑問点を、透析中の患者の投与量を完璧に記憶した上で(じゃあなんで兼科してるんだよ?)たわしに電話越しに懇々と質問してきたあの上級医が、まさかこんな格別イケメンだったとは。電話って怖いね〜私は生唾を飲む。
「患者の輸血は透析の時だな?」おそらく格別イケメンは画面右のイケメンの部下だ。上司は鷹揚にたわしを見下している。
「明日から栄養剤は使わない。そう上司に伝えろ」格別イケメン。
「ハイ」震える声のたわし。「今後は輸液も変更します」
「勿論だ」格別イケメン。
だああ、書いてたら患者さんのこと心配になってきちゃったよ。やっぱり仕事のことかくの、やめやめ。

☆偉い先生方と一同に会する機会があり、かな〜〜〜り久々にお化粧した。なかなかうまくきまった。マスカラ3本塗って、アイラインをはねあげて、目なんか通常の2倍サイズだ。仕上げに発色するリップクムーリをさらりと塗って完成。これに自由区のドレススーツをきて、つま先の痛みに耐えながらヒールを履いて、ベンツで出かけるなんて、本当にセレブだわ。勿論、車内でサンダルに履きなおすというひと手間があるけどそこは美しくないのでカットよ!
先生A「今日は赤いリップなのね!」
先生B「いやあ、赤い口紅が若々しいね」
えっ・・・・・・嘘、このお化粧似合ってない?あれっアイメイクも服もバッチリきめたのに・・・・・・
遠くにチームメイトのDの姿を発見。軽く手を振り近づく。Dはたわしの上下をマジマジと見る。さあ〜褒めろ!ここはひとつ、君、正装したチームメイト褒めときなって!
D「そのネックレスどうせ高いんだろう・・・・・・バッグも・・・・・・高そうだな・・・・・・君の持ち物は大体高いんだろう・・・・・・」
帰りはイケてる同期の男3人がマイベン蔵に乗ってきたプレッシャーもあって、完璧に事故を起こしそうになり、Dを含めた同期のいい男3人に、「君の車は二度と乗らない」と言われて終わった。その後みんなで行った立ち飲みや(人生で2回目!)は、すごく楽しかったけど、あたしはジャスミン茶のみながら泣きそうな気分だ。



2015.05.30

ロナールにも中毒量あり

☆一昨日の金曜日仕事が非常に長引いた(長引くつっても夜9時なので全然普段とかわりないんですよ)先輩女医様にチラッと「今日、車で来たんですけど、このあとラーメンとか行きません!?」と柄にもなく言ってみたら、「あぁ、まあね・・・・・・」とスルーされる。潔く身をひく。
そういうわけで後輩に、「あのさ、今度一緒にラーメンでも行きたいね!」と言ってみる。「あぁ、そっすね・・・・・・」スルーされる。潔く身を引く。
帰り際声をかけたふたりにそれぞれ出会う。「あっお疲れ様です・・・?」声をかけると、ふたりとも、『え何、いかないの?』みたいな表情・・・・・・
車中にて思う。
一緒に行ってくれるなら、その場で「いいね、業務終わったら行こう!楽しみ!」くらいまで言ってくれないと、俺、そういう沈黙、別の意味で取っちゃうから、帰っちゃうんだってば。一緒に行ってくれるなら、その場でハッキリ言ってくれないとさ!

☆女子高の検診へ。かわいい思春期のティーンたちが、ニヤニヤしながらたわしの目の前で体操着をめくりあげるという、シュールな状況。中には笑い転げちゃって診察室に入って来れない子も・・・・・・終了後、聴診器をエタノールでゴシゴシ拭いていると、聴診器がたわしの脳内に語り掛けてくる。『姉さん、今日の仕事、マジ最高ッした』

☆また、ほしいものが増える。
・マークジェイコブズのぺらっぺらの黒いショルダーバッグ
・Cardiology

☆救急車の音がする。市民いってくれないかな。

☆ジャスミン茶って何でこうも素晴らしいんだろう。のど越し抜群、香りは芳醇にして華麗。夏に冷たく冷やして飲むと、夏の夕暮れの野山の情景が立ち上がってくるかのごとくに優雅だし、冬に暖めて飲んでも温かい室内に花が立ち込めたかのように優雅。このセレブは最近ついにジャスミン茶の味の違いがわかるようになった。

☆グリセオールの院内採用が変更になってグリセレブになった。セレブなたわしはグリセレブを使うのだ。

☆どれくらいセレブかって言うと、シャングリラホテルのクラブラウンジに泊まって、4万かかるエステを「じゃあ、試しにやってみます」ってポンと払えるくらいのレベルのセレブだ。嫌味な奴!嫌味なことが分かってるから人には絶対言わない。
先生「この前マンダリンオリエンタルのスイート泊まって来たよ!」
たわし「すごい!先生、たわしにコーチのお財布買ってくださぁい!(スイートってどのスイートよ!エグゼクティブ?マンダリンスイート?オリエンタルスイート?たわしを羨ましがらせたいなら、オリエンタル以上に宿泊してもらわないと。ちなみにたわしのお財布はアレキサンダー・ワンだ馬鹿たれぇ)」

☆最近ボブヘアなたわしは、見知らぬ救急隊員のお兄ちゃんからも、通り過ぎた外科医の先生からも、「あなたって、元AKBの前田敦子ちゃんに似てますね!」と言われる。そんなに言われるということは、本当に似ているんだと思う。ちょっと嘘でしょ!!!こんなにセレブで、日本をときめくスーパーアイドルにそっくりなのに、なんでこんなモテないわけ!!!
信じられない!!!

☆ADHDの発作。エコーやってる途中にパニックになって、結った髪といちゃって、ものを落としまくる、シリンジを放り投げる。プローベどこに置いていいかわからなくて機械にひっかけて怒られる。ゴムの場所が分からなくて白衣を裏返したりパニックになってると、患者さんが「エコーの下にあります」
「あり、あっ、あった。あはは、ありがとうございます」私。
オーベンのお兄さん、お姉さんがすかさず、「本当にすみませんでした」「ご迷惑おかけしました」

☆近未来的な携帯電話が欲しいのよ
galaxyのフチが両面とも落ちている携帯が欲しい、どうしても欲しい。あれに「角膜認証」と語り掛ける。それこそ近未来だ。



2015.05.06 20:53

宿直中 テレビを見てます

嫌いな女性の外見
●顔が大きいくせにひどく化粧している、おばさん。
そもそも25歳過ぎの厚化粧が犯罪だと思ってるから、ファンデかっさかさでルージュべったべたに塗ってる顔の大きいマダムを見ると、こいつマジなのかと感じる。もう、その顔で生まれたら淡白なメイクして、メイクに使うはずだった金を体搾るほうにまわした方が絶対いいオバサンになれるって!
逆に顔が小さくてほっそりしている人は、適度に目元に色を重ねたり唇の色を濃くしたりしても華やかでとてもいい。

昔の写真をみても、バッチリとお化粧したところでとりたてて美人になっておらず、むしろ唯一ほめられる点である肌のきれいさが消えてしまっている。それに姿勢も悪いんだから最悪だ。このお化粧の分姿勢をよくして、もともとの肌のきれいさを生かせば何倍もきれいとは行かないまでも、もう少しマトモだったんじゃないかとわれながら思っている。最近は、

●姿勢のよくなる体操をする
●服のシワを徹底的に潰す
●コーヒーにコラーゲン玉をいれて飲む
●時間があればSK2のパックをする
●目元の肝斑だけ死ぬ気でコンシーラで消し去る、後はもう何もつけない
●歯を念入りに磨いておく

お出かけ時はこれだけって決めといた方が随分自分で納得のいく外見になることが分かったし、写真写りもメイク施行時とさしてかわりねえ。そろそろメイク道具一式捨てようかとまで思っている。基礎化粧はワセリン、SK2の化粧水、無着色無香料の日焼け止めのみ!なんて簡潔!

でも、そういうのも25歳までの間におブスになるお化粧を様々に試してこそ導き得た結論だわな。まー、もう少しはやくきづいてたらとは思うんだけど。肌がいちばんきれいと言われていた23歳なんかに、そういうことに気づいていれば。



2015.05.04 14:45

SWEETEST DAY OF MAY

山奥に来ている。私には珍しく観光地にいる。まあ、以前いた職場の周辺施設なんだから観光地って気分でもない。訪問診療先にいる、が正しい。タイトルは5月の最高な日!って感じで盛り上げてはいるが、気分は鬱々だ。こんな気分のときにこの素晴らしい音楽のタイトルは使いたくないものだ。ADHDおなじみの『自分の将来が暗澹としているような気がする、絶望的気分』が弛張熱のように、寄せては帰す波のように繰り返しやってきているからだ。まあ、それもこれもゴーーールデンウィーーークってやつのせいだよな。休日があるとどうも、こういう気分になりやすい。仕事をしている時は、まわりに刺激的な人達もいて、忙しくて、こんな気分の言いなりになっている暇は無い。それに全然この暗い気分に根拠はないのだ。たわし、一般的なADHDの28歳にしては恵まれた境遇にいると実感しているし……。ただ、時々、自分が人と違うことで世間の人様と意見がズレッズレにずれたり、怒られたり気まずい思いをしたり、不本意にも嫌われたりしたことが、ふとしたことをきっかけに(人が死ぬとか、悪夢をみたとか)津波のように押し寄せてきて、後悔と自己嫌悪に胸をギュッと圧迫され、何をしても楽しくなくなる。
「どうせ私なんか……」これが出てくると重症だ。時には勤務中にさえ涙さえ出てくる(このへんがADHDの嫌われるところだ!ドンマイ!でも仕方ないじゃんね)。ICUの心電図の奏でる心拍の音色達が、「死んだら楽、あなたもこっちに!死んだら楽、死んだら楽だよ〜」と歌っているように聞こえる。

ソリューションズ:
1.胃を満たす。(アルコール以外で。アルコールは嫌な記憶を増幅させるって、Neurologistかなんかのコラムに載ってた、らしい。又聞きなんでソース不明。ただ、心当たりはある)おすすめはサバサンド。サバの切り身をカラッと揚げて、フックラしたパンにはさんで、レモンの絞り汁をたっぷり、塩コショウをわんさかふって食べる。半分まで食べ終わったとき、糖分、クエン酸、NaCl、EPAその他で体内の電解質やら血糖やらが満たされ始めたあなたが、果たしてノイローゼ引きずったままでいられるか見ものだ。
2.人と話す。たわしにとって、「ほっといてくれ!」はあんまり有効じゃないことが多かった。素敵な人と軽口を叩き合ってる内に、嘘のようになおってるのがほとんどだ。
3.眠る。椅子が2つあったら寝ちゃえ!
4.あとは、晴れた日に友達と自然の中にでかけるとか?なるべく舗装されていないような山道をトレッキングすると私はいいようだ。「迷う!死ぬ!」とか言って笑いあったり、滝の傍で「マイナスイオン!」とかしたり……のち1週間は元気でいられる。(ただ、若い者がそれをやってそのまま本当に死ぬ人が少なからずいることも忘れちゃならない。自然は怖いのだ)海辺で語らったり、笑いあったり。時間を奮発して深夜に夜空を見に行ったりするのも素敵だ。深夜というならば、深夜の高速道路をかっとばして、SAでコーヒー飲みつつ、夜の大気のにおいを満喫したりするのもよい。

山道をてくてくするとストレスを忘れるというのはみんなよくあることだと思う。たわしは田舎育ちなので山の思い出がたくさんあるから、人一倍山がすきだと思う。ただ海も好きなのでもうそれはきれいな自然の中にいるのが好きという、人間としてきわめて当然の趣味嗜好だ。ダム付近を散策していてうちのグループだけ迷っちゃって、ワーワーいいながら道なき道をかけていたら、茂みを抜けるといきなりポッカリと木々で囲まれた狭い、森林の洞窟のような空間ができていて、目の前には大きな滝があって、洞窟の真上にはびっくりするくらいの青空が見えていて、静かで、水の音しか聞こえなくて。ていうかあれひとりで迷っちゃったんだっけ?後ろに仲間はいなかったかもしれない。うーん、あれって夢だったんだろうか。今でも、生涯で行った神秘的な場所ランキングの上位にランクインしているのだが。
あと、トレッキング中見渡しのいい場所に出て、元気よく歩き始めたら、左腕につけていたひすいのブレスレット(10歳くらいの時、中国の美術展で買って貰ったもの。白い部分メインの安物だったが、すごく気に入っていつもつけてた。白い石が日本の文様の水車みたいな形になっていて、腕につけるとつめたくてきもちよかったのをまだ覚えてる。あれ後生大事にしまってたのにマジでどこにいったんだろ?)がなんか緑色に光ってたのも多分夢だ。残像とか目の錯覚とか言えない程度にはハッキリ緑だったし、暗闇にいれたら光るおもちゃみたいに日の光の下で光っていたのを思い出せる。10歳くらいの私は、このブレスレットが緑色に光るなんて、森林パワーすごいわね、なんて思っていたけど、よく考えたら本当にすげえし多分なんか夢でも見ていたんだと思う。



2015.04.29 19:25

ャイン・ブライト・アス……

車で行くような大型スーパーに行き、大量の日用品の買い物をしていたらチーム唯一の同期にして同僚のDに会った。
Dのプロフィール(個人的な見解です):冷静沈着。つねに確認を怠らない。物事を論理的に考える。後輩をもくもくと指導するのが好きで、言葉少なであるが人望もある。クールで冗談をいえない性分であるが、時に茶目っ気を出す、ただ、そうするとやり慣れてない為大体失敗する。
無口で、男は黙って型。外見は中の上〜上の下ってところで、身長も男子の平均身長を上回り、バランスがとれたいい男。ここ数ヶ月で私と話した唯一のプライベート話は、「よせよ、そんなことないぜ。俺、ずっと空手やってたから、クラスでも成績はあんまりだったんだ」
私は間違っても仲良くなれないタイプの、体育会系リア充人間。

私は抗うことなく隠れた。機は熟したとばかりに日用品を大量に買い込んでいるすっぴんのブスが、どうやってイケてる医者Dと、その婚約者に話しかけられよう?どうだろう、人間って25過ぎたらスーパーで会った時の礼儀として、「あら〜同期のDさんの!奥様!いつもお世話になってます〜!」とか大人な対応しなきゃいけないんだろうか。だとしたらそんなもんくそ食らえだ。私は素早く伏せた。ミッション開始のアイコンが頭の中に浮かぶ。負けるなADHD、いつか大人な対応できる日も来るさ。だけど今は、彼らに絶対見つかってはいけない。
しかし、敵は野菜売り場にいる。まだ、買い物はじめである。恐らく敵は肉売り場から回るつもりだ……ならば!私は乳製品売り場へ急いだ。平和的に、生クリームを選びつつやりすごそうと思ったのだ。
しかし、背後に立たれた。何てことだ……野菜すっとばして乳製品売り場に来るなんて、変法の陣形を用いてくるではないか。私は生クリームをかごにぶち込み、乳製品の陳列を見るふりをしながら肉売り場を駆け抜け、野菜売り場に戻って白熱した野菜選びを行った。(とちゅうで卵も買った)満足して辺りを見渡すと、クソが……野郎、野菜売り場に戻ってきているじゃねえか……っていうかこれ、たわし、敵に追われてる感じ?
もう引き下がれないと私は毅然とした姿勢をとり、同僚にまったく目をあわせず、同僚のいるであろう方向に会釈しレジ台へと向かった。レジスターでは携帯メールをうつことに熱中しずっと俯き、袋を渡され次第すぐさま駐車場へと足を運んだ。愛車のベン蔵に乗り込み、ほっと一息。遠くの入り口では同期のD夫妻が何かを探してるのが見える。平べったいイグニッションにリモコンを差し込んで思う。多分、あれ、DとDの奥様、私と挨拶したかったんだ……
Dの奥様も私と同じ職業の人間であり、めちゃめちゃ尊敬できる科に属している。恐らく、Dは、奥様に、「さっきまでここに同じチームのtawashiさんがいたんだ。この前話したろう?あまり喋ったことはないんだけど、お金持ちのお嬢様なのに、気さくな奴なんだ。ちょっとシャイで変わってるけど、すごく気遣い上手で心優しいんだぜ。同じチームで世話になってるし、ちょっとお前を紹介したいんだけどな」←ほとんど会話せず、旅のお土産を手渡したり、当直を快く代わったり、「昨日の当直、本当にお疲れ様。わたし、あなたの為にこの仕事、やっておくわね!」とか喋るくらいしか関係性がないため、このような印象を持たれている自信はある。それに、彼は奥さんを同僚に紹介するような甲斐性のある男だ。
で、奥様:「あら、同じチームなのね。素敵だわ!紹介して頂戴!」
私はアクセルを踏む。大人気ない、常識なし、いい年して子供みたいなことばっかして、せっかく紹介しようとしてくれたのに……心の中に自責の言葉が怨嗟の渦を巻く。反省した私は、今後2人にばったりスーパーで出くわしたときのシミュレーションをしてみる。
……
たわし「私、今から野菜売り場にいって、今日の夕飯のナシゴレンをより美味しくするための、コリアンダー買わなきゃいけないんだ!」
D「俺は、冷凍食品売り場に!なんたって、今は単身赴任中だからな!」
Dの奥「私は、今日の晩御飯の肉を買ってくるわ!」
3人「では、2年後に!ジャボンティ諸島で!」

……がんばれADHD、挨拶なんかできなくたって、お前にはもうちょっと色々できることがあるんだからな。

しかし、奥さん小柄で体ちっちゃかったな……お尻なんか片手で持てそうだった……。D(冗談でも『D』なんて鷹揚に呼び捨てにしたことなんかない!)さぞかし毎日一緒にいて、ワクワク楽しいだろうな……ていうか、女は生まれたら小柄に矯正するって法律、なんでまだできてない訳?でかい女に生まれてこの方、でかくて得したのはオッパイだけ。私だって、男に生まれてきたら、デカい女は可能な限り抱きたくないし、デカい女を娶った男はご覧負け組よと心の中で嘲笑うだろう。女の子を抱く喜びって多分、ちっちゃい体に覆いかぶさり、そのふわふわな感触を全身に感じながら、オッパイ後ろからもみまくる事だわ、反論できる人?



2015.04.26 18:57

の子守唄

お気に入りの場所がある。12階の学生自習室だ。
ブラインドをよけて窓をあけると、この時期は海風の音と匂いがたいへんたいへん心地よい。ブラインドを下げて薄暗くして、椅子ベッドに寝転がると、もう信じられないくらいリラックスできる。寄せてはかえす風の音と海の音が交じり合って、涼しい風の中、眠りの世界へ一直線。できればここで死なせてほしい。
当直にあたった時は夜じゅうそこで勉強している。海の音がドーンドーンと鳴っている中で、夜遅くまで若い子達の自習練習の声が聞こえる。暗闇に鮮やかな夕焼けが押しつぶされていく。ノスタルジック極まれりという感じ。
当直中の明け方も素敵だ。冬なんかヤバい。磨いたように冷たい空気の中、日の入りと共に紫色の景色が立ち上がってくる。神秘的な、新しい1日のはじまりの儀式を、昨日の人間である私が見ているという……
で、何が言いたいかって言うと、一人前の医者が学生自習室の一角に荷物を占拠している事実に、近くに医局がある老年内科のドクターたちがいぶかりはじめた。荷物と共に、居住権を剥奪されるのも時間の問題である。嗚呼せめて夏までは。

「忙しすぎ。こんなの続いたら死んじまう」「もう、やりたくない」「疲れた、最近おてんと様のご尊顔を暫く見てない」「家に帰るのいつも深夜……」「明日も出張……なんなの」「買い物なんか行く暇ない」「遊びに行く暇もない」「お金ばっかりたまって、使う暇ない!」
最近つくづくこの仕事が向いていると感じる。
男に生まれなかったことは死ぬほど後悔しているが、女でもこういう職業につかざるを得ないセレブな家庭に生まれて良かった。普通の女性の幸せと定義されている生き方は、我々ADHDの幸せからは程遠い。あの、ハワイのホテルの海辺のような、きれいな風景をながめながら、「こういう時間がずっと続けばいいのにね、人生に乾杯」なんて5秒でお仕舞いだ。子供を育てながら、愛するだんな様の帰りを待つ……う〜〜〜ん、旦那が丸太のようなムキムキの上腕二頭筋の持ち主で、その分厚い胸板で毎晩抱いてくれるってんなら別だ。大人しく頭をたれ、女性の幸せな生き方に従おう。でもそうじゃなきゃ、私にはとてもできない。

今までで「こういう時間って最高だなあ」と思った瞬間
・前述のハワイで、夕暮れ時、窓全開にしてDOLE植物園のあたりのハイウェイをぶっ飛ばしてたとき。死ぬほどきれいだった。ハワイは現地人といったカラオケから居候先、あの高級ホテルのレストランから見た海、船のいっぱい泊まってるオープンカフェ、何から何まで素敵な瞬間そろい踏みだった。
・先輩とテスト終わりにいった歌舞伎町のネオンかっこいい立ち飲み屋。運よく外どおりに面した椅子に座れて、賑やかな靖国通りの裏路の夜を楽しみながら飲んだモヒート。
・春から夏にかけて、徒歩で。気の置けない上司と仕事終わりに突発的に飲みに行きたくなり、一緒にでかける時〜飲み屋につくまで。ついたらおしまい!
・山奥の隠れ焼肉店で、ものすごい煙の中上司の分まで焼肉やきまくる。片手にビール。(ビール大嫌いだけど、その時ばかりはめっちゃおいしい)
・市谷のルノワールorスターバックス、窓際の席で文章を書いているとき。
・よく晴れた日、公園で勉強している時
・深夜の高速道路休憩所
・深夜の高速道路ドライブ(好きな男、好きな女と一緒だと最高)
・早朝、カフェイン片手にどこぞへ旅立つとき(神楽坂住んでた時は坂上のベローチェ最高に好きだった。朝5時にベローチェでラテ1杯買って、総武線待ってる時が死ぬほど懐かしい)
・夜の都庁周辺(ケミブラのSaturated聞いてると最高)

好きな人
・ノリがほぼ同じな人間(「うわっ、夜景きれい!」「これ、私からのプレゼントだよ」「(芝居がかった声で)嘘ッ……素敵!」)
・ノリが真逆な人(「夜景きれいじゃない?」「……」「これ、私からのプレゼント」「……お前は馬鹿なのか?」)
・仕事ができる、土壇場でもできる(「おおぉぉ……VT出たわ」たわし「えっヤバッ」「まあ、あわてなさんな(徐に心マ開始)あ、もう、挿管、しちゃう?」)
・男なら、身長が高い人

ご覧のように、私は「寄り道をする」という明確な目的を持って寄り道することができんのだ。私にとって幸せな瞬間の大半は、何か別の目標を持って行動している際、ふとした寄り道してる時に起こる。
つまり、何が言いたいかってと、十分な睡眠は必須条件でこそあれ、他に私はあまり休息を必要としないってことだ。確かに12時間勤務は息が詰まるが、5時からタクシー乗って別の仕事場いってくれ、ってのは全然okなのだ。



2015.03.28 15:18

Define


●好きな食べ合わせ
・ソーメンとからあげ
・ビールと回転ずし
・コーラとビッグマック
・ピザとサイダー

「早死にする」同僚。「俺の患者に、30歳で糖尿病性網膜症で全盲になったひとが居た。まったく同情の余地なし。彼が食生活を頑なに変えなかったせいだ。云々……」
「もうやめる」わたし。

●ほしいもの
・迷彩の、腰ではくダボッとしたパンツ
・1DayDefine moist 愛用中の一番幅が大きいもの。灰色の奴も試してみたい。
・新しいモバイルルーター
・moperaUのメールアドレス
・H&Mの黒いヘアゴムつめあわせ
・映画館に一緒に行く仲間
・FrancFrancの緑のラグ。紫色のチューリップ、アジサイの造花、ガラスのシリンダー
・Cherokeeのカーキのスクラブ上下。自由の女神キティちゃんのワッペン付き。
・防水のCDラジカセ。サカナクションとか二胡のインストとか我が懐かしの白州とかをお風呂で聴くため。
・キスチョコ×1000
・パイナップルとトマトソースとペパロニのピザ。

仕事ができない癖に物欲が旺盛だ。もうちょっと本を買えっ。



2015.03.14. 20:41

良くなれそうな人 なれなさそうな人

明白だ。前者は私の中では今のところ3人いる。EPSやってるぽい先生と、整形外科の物静かげな背の高い先生、もう一人には、既に今日、勉強会で背後から「(資料に)すげー書き込んでんね」と言われ、挨拶をかわし、「あたし、先生の前座っすw」と返し、初めて会話した割にはまるで長年タッグを組んだ部下と上司であるかのように仲良くなった。色々な人の顔色を窺って数十年生きてきたからか、仲良くなれそうな人がある程度フィーリングで分かる。今日仲良くなった先生は、1か月前から、「この人は絶っっっ対に仲良くなれる」と思って、チャンスをうかがっていたので自分の才能がつくづく怖いよ。EPSやってるぽい先生は、恐らくだけど向こうも「あら……この後輩ちゃんよく会うわね……うーん、この子なら飲みに連れてってもいいわ……」くらいまで思っていると思われる。あの人も、一旦あたしに話しかけてくれれば「あたしぃ、先生のストーカーみたいw」かなんか言って即仲良しだ。機会ないだろうか。その内あると思う。
このフィーリングに反するとロクなことがない。世の中はADHDを嫌いな人が大半なのだ。そういう人は黙って深々と一礼し、常識人ぽく背中を見送るに限る。でも、この人は大丈夫っていう人とはまず間違いなく仲良くなれる。そういうわけで、ADHDの私にも、本当に理由もなく仲良しな先生が数人いる。それも全然自分と関係ない、周った事もない科にだ。そういう人とは、どうしてこんな楽しく話ができるんだろう、エレベータで数回しかしゃべってないのに、ってくらいまでは思う。なんだろう、そう言った人達の共通点はなんなんだろう。コミュニケーション上手もコミュニケーション下手も、物静かな人もいるし、根っからの陽性野郎って人もいる。パーソナルカラーのようなものか。様々な色に触れてきたから、もう最近は見ただけで自分に似合うのはこの色と分かる、みたいな。黄土色、苔緑。オレンジベージュ、ボルドー。変な青(そうとしか言いようがない)、黄色みがかったグレー、くすんだ白。
おや、この人はボルドー。私に合うわ。みたいな。なんて共感覚……



2015.03.14. 19:51

ちにち

具合が悪く昼間の内に起きることができなかった。昼過ぎにやっとベッドからの脱出に成功。鏡を見ずとも顔がむくみきっているのを感じる。とりあえずお湯をめいっぱい沸かす。買って失敗だったカロリーハーフのコーヒーフレッシュを全部開封し、インスタントコーヒーの粉の中にぶちこむ。お湯を派手に注ぎ、牛乳を混ぜる。すばらしい香り。すばらしい舌触り。胃の中に満足が液体化したものが流れ込んでいき、体の隅々を温めていく。私はカフェラテより素晴らしい飲み物を知らぬ。

・今までの香水
テールドエルメス
〇男性の友達がドバイのホテルでアメニティとしてもらったもの。おみやげにもらった(500mlサイズだ。ドバイのホテルって金銭感覚がどうなってるんだろ?)非常に気に入ってリピート3瓶目だった。だからもう2年使ってる。2瓶目をエルメスに買いに行った時には、そのあまりの金額の高さに、眉をひそめそうになるのを必死でこらえてなくてはならなかった。

・新しい香水
地中海の庭
〇4瓶目を買いに行ったら時間があったらしい店員さんが色々と試着させてくれた。テールドエルメスも瓶と香りがリニューアルされており、新しいものに飛びつこうか非常に迷った。ナイルの庭、ボヤージュデエルメスというのも良かった。あんなに香水を試したのは生涯で初めての経験だ。

香水なんか高いし気取ってるし嫌いなのだが、テールドエルメスはすごく好きになれた。なんていうか、エルメスのは絶対人の汗がベースに入っていると思う。そうじゃなきゃあんなに体臭となじむのはおかしい。いい香水の条件って香りが独り歩きしないことだと思う。香水ごとになじむ体臭ってあるのだろうか?気になって、他の香水(アナスイとか。デイオールとか。エトロとか)を試してみるけど、自分とにおいが分離している感じがして好きではなかった。もしかして私がエルメスの香水と体臭と波長があっているだけなのかも。あの独特の甘い、土臭いようなのが私の汗のにおいと合っているのかも。だとしたら随分高級な体臭だ。
香らせ方にも自信がある。汗かいたときにだけ香る感じだ。新幹線の中で、「すみませんがその香水はどこのでしょうか?」とオバチャンに聞かれたり、「お前においだけはいいよな!ムカツク!」と言われたこともあるくらいだ。



2015.02.27 20:46

学者の山田さん家にピザを届けたいが、3度地図を確認しても、道行くおばちゃんに聞いてもそんな家はなく、よくよく考えたら、だからピザもフォーシーズンスなのか。でもそれを言うならパイを頼めよと思うの巻

いつか、おセックスしたくない人ともあえてくっつかなきゃいけない時期がくるのだろうか。
お見合いの話を聞きながら思う……(自分の)
それとも付き合ってるうちにああ意外といいわね燃えるわねなんて体が錯覚してくるのだろうか。
性格完全破綻している殿がたでも、この人の汗を舐めたくて死にそうって思える人とくっつきたい私は、恋愛経験に乏しいのだろうか。いやそんなことはない。喉仏に食らいつきたくなる人とおセックスするのが道理ってもんだ。

オーベンで、エコー室でよく一緒になる先生がいた。すごく厳しいが、体格がめちゃ素敵。人間の言葉と思えないような悪態で罵って来るが、どMの私にはご褒美の延長みたいなものだ。それで薄暗いエコー室でプローベを握る手なんかを上から触れられようものなら、患者さん無視でもう限界、私の体も隈なくエコーして!!!って叫びだしたくなる。(誓って、残りの9割は真面目に患者さんの悪いとこ見つけようと目を皿にしてあの白黒の画面見てるんだから、どうか1割の浮つきは大目に見てほしい。実際ちびっこの虫垂探してる時なんか、完全に二人羽織り状態だったが、そういった邪念はひとつも生じなかった。虫垂見つけたい、ただそれだけ)
なんとその人を紹介されたことがあった。まさかなんかの冗談だろうと思った私は、「いや大丈夫です」とおつまみのオリーブを食することをやめさえせずに言い放った。相手にそう言った気持ちがほんの微粒子レベルでも存在したからこそ、上司が企画してくれたんだろう。
正気かよ?!
今になって死ぬほど後悔している。タイムマシンができたらまず真っ先にあの時の私の顔面に飲んでたサングリアぶちまけに行くね。

追記:セレブなので、大学時代から上品な下ネタを言うことで有名だった(誰にだろう)
先輩にはちゃんと、「ああ、そしてその女性をおハメになられたから今日は遅刻なさったんですね!はい、先輩の分の出席カードです」って敬語使ってたしね

追記2:今日の日記、男性のことばっかりだ。今内分泌学的にそういう周期かな



2015.02.27 20:15

んな男の子に生まれたかった その2

怖い子がいる。身長180cmオーバー、目つきを含め人相はことごとく邪悪。肌の色は浅黒く、肩幅ががっしりして体のパーツが無駄にでかい。エレベーターにぶすっとした顔で乗っていると、誰もかもが道を譲り、シャトルの『開』ボタンを彼の為に押しっぱなしにする。いかつい奴の末路というか、整形外科医を志し、飲み会では不機嫌そうに携帯をいじる。
仲良くなってみると真逆であった。不機嫌そうにいじっている携帯の中には猫の動画がいっぱい入っているのだ。「ねこかわいいよね〜」
人がどっぷり落ち込んでいると、隣の椅子に座り、話を聞くスタンバイ。座られたほうがポツポツ話し出すと(そうせざるを得ない!)句読点のたびに大きくうなずいて、ぽんぽん肩を叩く。「わかる〜!」そのあと、「休憩してきなよ。おいしいご飯たべて、リフレッシュして、午後からまたがんばろ!」
患者さんにむかって「絶対大丈夫だから!」
ここまで読んだらお気づきのかたのほうが多いだろうが、もちろん彼は誰からも愛されてる。その体格の大きさも武器だ。「もっと怖い人かと思っていた!」なんて言わせれば、こっちのもの。礼儀正しさと気さくさを武器に、どんなえらい先生からも一目置かれる。怖そうなルックスがかっこよく見えてくる。
ある日私が打腱器を持って診察をしようとしていると、怖そうな彼がやってきた。「何してるの」
私「診察よ」
「わ〜見る〜」
私「見ないで、恥ずかしいよ〜」
「いや、見てるだけ。緊張しないで。見てるだけだから……」
そういうと、彼はパッと姿勢を崩し、腕を組み、邪悪なオーラを全開にして、演技がかった重々しい声で、「早く診察しろよ」とつぶやいた。まさに初対面の人が彼の外見から予想する感じだ。
私はひとしきり笑う。笑いながら思う、ああなるほど〜コイツこのギャップ理解して普段の優しい感じやってるんだ。参ったな〜〜〜!あ〜〜〜参った!ほんとマジかっこいいよ。マジで君、素敵だよ。女ならだれでもあなたに惚れるだろうね。あ〜、私もこんな風に生まれたかった。ほんと、男に生まれるなら絶対絶対こんな感じに生まれたかった!



2015.02.27 20:15

んな男の子に生まれたかった その1


○体格は非常にガッチリしている。あご周りに髭を生やしており、目は女性も羨むくらいに秀麗。スクラブが非常に似合う。堂々たる風格、気だるげな雰囲気はまさに「山男」と称するにふさわしい。

初夏の昼間、私は医局の窓を全開にして、高原の良風にあたりながら『高齢者を眠らせろ!〜このせん妄、セレネースを使ってもいいのかな?〜』を読んでいた。そんな時、隣のソファ席にやってきたネーベン。
私は見知らぬイケメンなネーベンの登場に緊張し、椅子に深く腰掛けなおし、コラム『ピットフォール:アタPの呼吸抑制』に集中しているふりをする。
「この病院、雰囲気いいね」唐突にネーベンは私に話しかけてきた。私は本を閉じる。まじまじとイケメンの顔を見る。なんて山男のような人___!「ありがとうございます」
「田舎って感じでさ。ノンビリしてていいな」機嫌よさげである。水を得た魚。山にいる山男。私は思う___それにしても私、この人と話したことあったっけ?「先生は毎週水曜日、こちらに?」私。「なん」外科医。「お休みの○○先生の代わりなんだ。ね、このお菓子食べていいのかな?」外科医。「どうぞ、勿論ですよ」私。
お菓子を乱暴にいくつか食べ終わると、山男はソファによっかかって目を瞑り、たちまち鼾をかきはじめた。私は至近距離で外科医の鼾を聞きながら、ため息をつく。よく食べよく働きよく眠る。まさに男って感じ。ああ、会ったばかりでアレだけど、なんかの間違いでこの人私のこと抱いてくんねえかな。



2015.02.27 19:17



雪は、病院の中庭に降る雪を、3階の薄暗い渡り廊下から眺めたる。風の具合で、雪が空に向かって降っている、いみじうめでたし。運よくドトールのコーヒーを持っていて、渡り廊下の途中で小休憩できるとなほめでたし。休日の人気のない病院であればさらなり。

枕草子でお気に入りの段:
『野分のまたの日こそ』、あと、段の名前は忘れたけど夜中に少納言と女房達が起きて、「ちょっとあの声聞こえる!?」って言ってる段。あと、少納言が、寝るのももったいないくらいだわ!と書いている、平安時代の夜のいきいきした描写がある段。お気に入りなのに段の名前を思い出せない。

枕草子ほんと好き……
あの、古くて優雅な日本語……
そして読むだけで、大脳皮質に立ち上がってくる平安時代の美しい情景……
あと、古典のくせに、「あーこれ書いちゃおっかな?まあ……ネタないし書くか……『名おそろしきもの』と……案外筆すすむじゃん。いとワロス」って少納言がけっこう適当に書いた感じ……
もし私にもっと文才があったら、私は清少納言の生まれ変わりかもしれない!と勘違いしてしまうだろう。それくらい好き。何がこんなに好きなんだろう。文章読むたびに、頭の中ですごく美しい光景を想像しちゃってるのかもしれない。言葉のひとつひとつが素敵なのだ。ページぱって開くだけで、このきれいな言葉が脳内に素敵な情報を自動レンダリングしてくるみたいな。うまく説明できないね〜 文章ってほんとすごいよな。誰にだって考えもつかない、1000年以上前の人が見たこと、聞いたこと、考えたことが、ちょっとお風呂の中でぺらりと読書しただけで追体験できるんだから。よく考えなくても、すごすぎる話だ。

いや待て、マジで私清少納言の生まれ変わりかもな……私も日常のちょっとした風景や、ちょっとしたやり取りとかにやたら感動するし……それに、多分、清少納言の生まれ変わりがもし現代で枕草子読んだら、絶対「この作者天才!」とか言っちゃって、枕草子のこと大好きになるはずだし。

ここ数日間でいとあはれだったもの:
・寒さで曇った窓ガラス越しに見える海
・ICUの待合室の窓にはめこまれたカラフルで雑なつくりのステンドグラス。
 ここで待っている人は一体どういう気持ちでこのステンドグラスを眺めるのか等思いをめぐらせると。



2015.02.15 18:30

イ・ブルーベリー・デイズ

カラコン愛用者にとっちゃ乾燥との戦いは死活問題だ。閉め切った室内には容赦なく暖房が吹きつけ、水分が枯渇し肌は荒れ果て、角膜はゆっくりと破滅への道を辿る___世紀末。
職場の薬局で、ためしにブルーベリーサプリの小パックを買ってみた。毎日2粒ずつ飲むといいみたい。早速飲み始めてみたけれど、プラシーボ効果もあって、心なしか角膜上皮細胞の減りも遅くなったみたい。
初心者さんへのおすすめはブルーベリーローディング。体内にアントシアンのストックを作るところからはじめましょう。夕食後にブルーベリー(生食)をボウル1ぱい食べ、寝る前にサプリを通常の倍内服しておやすみ。体内にアントシアンが行き渡り、次の日からのブルーベリーがスムーズに導入されます。
なんて……



2015.01.26 14:41

MUDAI

かわいい後輩ちゃん達、ようやくわたしが『いじっていい系キャラ』だと気づいたようだ。「あんたちょっと黙っててもらえます?!」など、いわれるようになった。呼び捨てにされたりね。僕ぁ嬉しいよ。なんだか、オバチャンが若い男性連れてご飯食べに行きたがる気持ちがわかる年頃になってしまった……。だって、こんな、高身長で、気取ってないのにイケてて、高学歴で、気遣いのできる子達3人と回転寿司なんかに行ったらすごくすごく楽しそう。
後輩を持ってはじめて、先輩にとっちゃ、ぞんざいな言葉が嬉しい時もあるってことに気づいた。
その経験を基に、暴力暴言当たり前の厳しい上司に、初めてぞんざいな言葉をぶつけてみたところ、ぶん殴られるかと思いきや、これも初めてなんだけど、笑顔を見ることができてびっくりした。
ふ〜〜〜む。これって、人間関係が得意な人にとっては当たり前の手法なの?



2015.01.29 22:55

ィスタ

今の飲み物
・キャラメルマキアート(初挑戦)

心の安らぎを得られる贅沢な時間
・くつろげるコーヒーショップでコーヒーベースの飲み物を片手にPCに向かい、心の中に沈んでいたあれこれを書き連ねる。→これはもう確実に、名のある精神科を受診するよりメンタルに効く

明日以降仕事用バッグにぶちこむもの
・いかにも勉強している風に見えるぶ厚い教科書
・宇宙空間に放り出しても絶対こぼれない水筒の中にブラックコーヒーを入れたもの(そうするとコーヒー用にタンブラーをひとつツブさねばなるまい。密閉性の低いタンブラーならアメニティやらサンプルやらでうちに腐るほどあるが、密閉性の高いものとなると、どうだろう、探す価値はあると思うが)
・はみがきセット(リップバーム込み)
・上質な耳栓
・ナッツ類の軽食(ナッツ、松の実、クランベリー等)
・ブラシ、セット剤、ゴムをまとめたもの
・アルミの眼鏡
・大量に資料を挟めるファイル

よくやる習慣
・気のおけない男性を家に招いたときに、数十分トイレにこもる。そしてトイレの中でやたら鼻をかんだり、携帯をしたりする。



2015.01.26 04:31

れか

いや、来ているは来ているんだ。さっきから隣でPHSの音がするからな。でも誰も来ないっていうのは、上司が全部断ってるからに他ならない。ホッホー!やれやれ〜!



2015.01.25

れらは夜

髪質が良い。
すごく良い。
お風呂の中で安いホットパックを塗布し30分くらい置いて流し、その後イオンドライヤーで一気に乾かし、よく梳いてから手で撫で付けると上等な絹みたいな感触になる。髪の1本1本が細い上に量が多いからだと思う。
冷たい場所で自然に乾かすとさらさらで冷たくてシットリとしていて、もう日本語じゃなんとも表現しがたい。高級人毛として売り出したらそれなりの値段になると思う。
色もなかなかだ。黒い束の部分と、側頭部には茶色い束の部分があって、自然の生んだ人体の不思議という感じだ。まるきり直毛なのだがのばしつづけると段々大きくうねってきて、うねった部分につやがでて、その謎の自然パーマぶりも好きだ。
あと、メが細かいので光にあたると、天使の輪が2重くらいできる。でも、天使の輪が2重くらいできる状態でも、毛が細いためあほ毛がちょいちょいはねているので、そこであえて2日くらい頭を洗わない。(ドライシャンプーはする)そうすると自分の頭皮からでた油ですごいときには天使の輪が3重に出て、大天使になって空に飛んでいくかもしれない。
でも3日洗わないと確実に油おばさんになる。頭皮から人間のにおいがしはじめる。多分、よく昔話にでる「くんくん……これは にんげんのにおいだ おまえ にんげんを かくしているな」のにんげんのにおいはこのにおいだ。実はこのにおいも好きなので、今後家にこもれる休みがあったら5日くらいシャンプーしないでみたい。
こうやって手放しに褒められるのは髪がきれいでも別に生まれて一度ももてたことがないからだ。(ちなみに肌もだいぶきれいだ。ここまで黄金のペアが揃っていて、それでももてたことがない。こういうところでメディアが言う『モテはまず美しい髪から!』やら『肌が綺麗なら女は無敵!』←さいきん、床屋で読んだ雑誌の表紙に書いてあったフレーズを思い出して書いている。記憶が信じられないくらい冗談みたいなフレーズだ。日本の女性はいかれてやがる)
私も女性に向けた雑誌を作ってみようかな。まず、大前提として、モテる子の条件は、
・顔が小さい(背が小さいとなお良い)
・お化粧は薄いアイメイクと軽いチークくらいの、必要最小限
・ブランドのカバンは、シックで使い回しがきくのをひとつふたつ買って、それを大事に使う
・性格はちょっとおとなしくて、地味
・優しくて、常識がある
そういう子達だということをくどいくらいハッキリさせる。ていうかこんなのは普通に十数年女性をやっていれば火を見るくらい明らかな事実だ。なぜ若い子達はそれに目をつぶって高価な化粧品、高価なブランドバッグを買うのだろうか?いかれている。
表紙に書くフレーズはこうかなあ……『新色コスメBEFORE*AFTER〜何色を塗ろうがやっぱりブスはブス〜』とか。

個人的メモ:
冬のパンツはチノでもカーゴでも良いんで綿パンにする。



2015.01.18 20:11

きつかれ佇むと……

友達の結婚式があった。
この友達が曲者だ。物静かで品があり、身長は私と同程度だが、並んで歩きたくないくらい華奢。お化粧は質素この上ないが、スッピンで歩くなんて野暮なことはしない。そもそも元がいいからそんなに化粧をする必要も無い。自分の意見はひた隠し、忍耐強く課題に取り組む。頑固。結構すぐへそを曲げる。思い通りにならないと耐えて、耐えて、耐えて、それから静かに泣き出す。大声を出さない、というか出ない。意外と嫉妬深い。ユーモアのあることを言おうとするが、失敗する。信じられないくらい情熱的なピアノを弾く……
彼女はいろんな理由があって省庁の施設の中に住んでいて、私の家がそこからすぐだったばかりに大学で仲良くなった。左内町の坂道を探検し、デニーズに半日居座り、一緒の部屋で勉強し、音楽室かりきって合奏したり……
たったのカントリーロードさえ満足に合奏できなかったなあ……などと考えている内に、余興のところで皆に爆笑されるくらい泣いていた。だってそんな思い出深きカントリーロードを演奏するんだもの。(帰りぎわ、『聞いた?カントリーロードは貴様との思い出の曲だ!』みたいな事を言われたので、泣いておいて良かった。さぞや演奏しがいがあっただろう。へっへっ)
帰り道、黄色い電車に揺られながら、向こう側に別世界が広がってそな程うつくしい左内町の坂道を、あの薄っすら光るタリーズコーヒーの看板を、懐かしきルノワールを、夕焼けと夜空の入り混じる信じられないくらいきれいな市谷の空を見ながら、突然「これだ!」と閃いた。これが郷愁ってやつだ。生まれでも育てでもないけれど。これがウチのカントリーロードなんや。



2015.01.17 22:30

はそれぞれ正義があって

今、同部署に3人のカワイイ後輩がいる。3人ともタイプが違えど、わたし(同い年の女子より背が高め)より身長が高く、ルックスもそこそこだ。社交辞令的に私に頼ってくれて(影では馬鹿にされてるっぽいが)、なんていうかワイシャツを洗ってあげたくなるくらいかわいい。
かわいいかわいいなんて言うけど、多分私より年齢が上なのもいるんだろう。今までの経験則から。
結局昨日はミーティング部屋でオフィス椅子を3つならべて眠った。2時間くらい寝れた。
朝になって、3人の後輩ちゃんたちが次々に出勤してきた。
男の子って本当に色々なタイプがいるんですね。

後輩ちゃん1:
真っ暗な部屋とそこで熟睡する私を見て、昨晩の惨状を瞬時に理解。無言で真っ暗な部屋に入ってきて無言で支度をして出て行った。

後輩ちゃん2:
真っ暗な部屋とそこで熟睡する私を見て、あらかたの事情を察したが、でもとりあえずは小声で「おはよーございます」と呟く。自分のデスクの側の電気だけつけて、支度して出て行った。

後輩ちゃん3:
ガラガラッガターン!「おはようございまっっす!」
電気ぱちぱちぱちーっ。
「あら!お休み中!昨日お疲れ様っしたね!」

……いや、みんな好きだけどさ。



2015.01.17 3:17



いつもと違う場所で眠ったからだ___恐ろしい夢を見た。
自分の家まで帰ろうと車を運転しているのだが、見知った場所にたどりつかない。いや、もうすぐ見知った場所に出るという予感はあるのだが、それでもたどりつかない。不安な気持ちでいっぱいになる。ここで夢は飛んで、私はたったひとりでどこかのベッドの上にいる。ベッドの周囲は乱れており、落ち着かない。後ろにある木戸が開いている。窓から外が見える。暗い。私は恐ろしくて1歩も動けず、色々な人に電話をかけるが誰とも繋がらない。ベッドの上に床のバッグを引き上げる。ベッドの上に外から持って来たバッグが置いてあるなんて、私が一番嫌いな状況だ。それにパニックになって足元に置いてある茶色のバッグを手元に引き寄せる。

そこで電話が鳴った。わたし、動悸とともに目を覚ます。
今まで夢だったのが信じられないくらいのリアルな夢だった。

電話口から苦手な上司の声が聞こえる。なにやら不機嫌そうなその声に、このときばかりはホッとした。(というか最近はこの上司がそんな苦手でもない。むしろあの暴言聞かないと仕事した気になんない自分がいる。ここいらの事も身辺整理的な意味で今度日記に書いてみよう)

今からまた寝るけど、あの部屋で寝るとどうも悪夢を見る傾向にある気がする。この前あの部屋で寝た時も寝覚めが悪かった。どうせ変な夢を見たのだろう。
……。
この部屋で寝るか。



2015.01.07 14:23

室をください

びっくりするくらい最悪。本日は、今までに無く気まずい事、腹が立つことが盛大にあった。人一倍ミスが多いのに、人一倍プライドが高いのでこういうことになる。クズめ!マジ、この1年間平穏(な訳ない)無事(の筈が無い)にやり遂せたのが奇跡だ。まあ……全く平穏無事にやり遂せてないんですけどね。生きてただけでえらいもんですよ。というか、さっきみたいなメンタリティで施行した検査結果が寸分の漏れも無く出てきたのも普段の私からすれば奇跡に等しい。そこはラッキー。
ああ〜いいな〜!普通の精神構造の奴!普通の精神構造で、しかもIQ高いやつ!ここぞと言うときに集中力を発揮して、ばっちり結果を出す。周りからなめられる事も無く、と思いきや、神業のような気さくさで周りに助けを求め、誰からも愛され、人生で起こるすべてをうまくやってのける。我慢するところはきっちり我慢し、最高のタイミングでそれを発散させ、積もりに積もらせ、こじれにこじらせ、爆発させるなんてもっての他。情熱は持続し、嫉妬も過去への後悔も決して彼らの妨げにはならない。
それに何より、虚空をにらんで変な目つきでボンヤリしたり、同じところを何度もウロウロしたりしない(これだけで、ADHDにとっては羨望の対象となり得る!)。
こういった人達の集団に入ると、祝福された気分になる。周りから、ごらん、あれが成功者たちよとあがめられている実感がわいて来る。優越感で息も詰まりそうだ。で、本当に息が止まる。最初から気づいている。ここは私がいていい場所じゃないのだ。(今、隣の当直室で針のような細かい電子音が聞こえてくる。誰かの消し忘れアラームだ。めっちゃ気が散る。誰のアラーム?)

はああああ。個室ないの?こんなに真白なデスクがたくさん並んでると、わたし眩暈がするんだけど。



2015.01.04 20:40

ろそろ

そういえばこの日記にまだ、タイトルをつけていない。
ドメインとこに表示されてるtawashiblogっていうのは気まぐれに考案したものであって、本命じゃないのだ。まあ、何も案がなければこれにしても良かろう。

候補1:ADHDだけどブログやってます
補足:有吉のブログタイトルと同じ……

候補2:サブクリニカルADHDのパラノイア・ダイアリー
補足:興味をそそられるタイトルだけど、自己卑下が過ぎるかもしれない。

候補3:あげものだいすき
補足:素直でいいけど、古のホームページの香りがする。管理人のHNは「れんこんふらい」。毎日、面白フラッシュ動画を紹介する。

候補4:tawashiblog
補足:ちょっとお、googleで検索したら、とんでもない数のたわしブログが出てきたんだけど。



2015.01.04 18:38

題続行中

安定のスターバックス。悲しき性___自室では絶対に課題をやらない!(これはADHDとは関係ないはず)の為、本日2度目のラテをすすっている所。ここのスターバックスは若い子向けのいけてるショッピングモール内にあるため、客層は若い女の子が主。その上、自室より徒歩3分、そして22時30分までまで営業している!隣には向上心の塊といった感じのおしゃれな女の子が、必死で小物のカタログと会社の出納帳簿のようなのを照らし合わせている。安らぎを得られる場所だ。

何の話かと言うと、私のようなADHDはリストなしには生きられないということだ。今までこういったリストを作らなかった事で、どれくらいの小さな用事を逃してきたか分からない。大きな用事はいいのだ、そういうのはスケジュール帳に赤文字で記載した上、15分前にアラームを3つ、5分刻みでかけるようにしているから(誇張だと思われるかもしれないけど、大マジ。自分の携帯1と、職場の携帯と、自分の携帯2が同時になる様はまさに地獄の協奏曲。道端で、電子版エリーゼのためにを体中あちこちから流して、独り言全開にしながら焦っている人間がいたら、それは多分15分後に週間カンファレンスを控えたわたし)
小さな用事というのはたとえば、「今日の14時に内内で会議をやろう。君にもぜひ参加してほしい。頼んだよ」といった小会議や、「10時50分から何科の某先生が誰それに例のあの処置をするから、是非一緒に見学を!」といった小さな待ち合わせ、あとは脱毛の予約等だ。今まで何回そういった小さい用事を忘れて、見苦しい言い訳を重ねてきたか知れない。そういった失敗を認識するたびに、自責の念が心に小さな風穴を開ける。プライドをすり減らし、心を消耗させる。その内ため息も出なくなる。ずっとこんな風に生きるくらいなら……とさえ思い始める。この時ばかりは、仕方ないよねえ、病気なんだしね……という開き直りは気持ちを少しも明るくさせてくれない。
だから、私には(あなたにも?)A6のメモ帳とボールペンが手放せないのだ。

<リスト集>

本日のごはん
朝兼昼:カフェラテ、冷たい食パンにはちみつ塗ったもの1枚
夕:カフェラテ、サンドイッチ1袋

やらなきゃいけない事
*T先生に借り物のお礼を買う。
*T先生の上司であるY先生にもお礼を買う。
*前まで在籍していた事務室に置いておくお菓子を買う。

そして唐突に、ほしいものリスト
*ティファニーのダイヤモンドのピアス(それに似たもの、でも可)。
*茶色と黒が上下ツートンのてっかてかのブーツ。
*ボルドーのタートル。
*ダークブルーのニット。
*皮っぽく見える細身のベルト。

それに見合うスリムな体。



2015.01.04 15:56

茶のバラード

近場のタリーズで課題をやっている。題名はまったく本文と関係なし。
30台後半〜40台の女性が入れ替わり立ち代りわたしの隣の席に座っては出て行き、座っては出て行き、している。おもしろいくらいそういう女性ばかり。ウツクシクパーマをかけた茶髪に、あっついメイク___そしてお洒落なカバーのかかった単行本。(こういう人たちって絶対単行本にカバーかけてるんだけど、それってどういうつもり?ていうか何読んでるわけ?ハーレクイン?電撃文庫?それとも百田直樹?)優雅なひと時をお過ごしのようですが、わたしはこういう人たちがものすごく嫌いだ。なぜかというと、将来の自分を見ているみたいだから。自分ひとりでそれなりの贅沢ができるくらい稼ぎ、見た目にもお金と時間をかけ、指は1本1本ぴかぴか。本をたくさん読んで、教養もたっぷり身につけて……
ひとりきり。
いい年の女性が、日曜日の夕方にやることもなく!
反対隣でぺちゃぺちゃ騒いでいる、ユニクロの広告塔みたいなかっこしたマダム達が、「医学部!」「息子を医学部に!」って繰り返し叫び、笑いあっているのが、すこぶる健全に見えてくる。あっ、今新聞のチラシをタリーズのど真ん中で開いて、高らかな声で指差しあっている___神様仏様、どうぞわたくしを将来あの人たちのお仲間にお加え下さい___私もランズエンドの白のタートルネックを着て、年季の入ったバーバリーのトートを背中でつぶしながら、「どうして息子はマニュアルの免許なんかとったのかしら!うちは先祖代々オートマなのよ。鳶が鷹を産むなんて!」とか叫びたい。
ま、今のところその夢は叶いそうにないんだけど。

「じゃあ、うちら一生独身ってことで」Oが静かに言う。彼女は同期の中でも1,2を争う金持ちで、スリムな美女。その上読書が好きで、金持ちと読書好きという点のみを共通項として、唯一私と気が合っている友達だ。勿論私と違って、性格は努力家で辛抱強く、同期からの人望も厚い。彼女自身がハイスペックなだけに、理想が高いのだ。彼女に見合う男なんてそうそう現れるわけがない。
「あんたに振られた奴の内ひとりでいいから、わたしに分けてくれればと思うんだけど」わたし。

いや、もし分けてくれたとしてもダメだな。優しく差し伸べられた手に牙をむき、親切にされればされるほど付け上がり、あらぬ誤解に嫉妬を燃やし、振り上げた拳と捨て台詞「これ以上電話してくるようなら、警察呼ぶから!」でもって男性と絶縁するようなわたしには。
負けるなADHD、いつか、施した善行___少なからず___に見合ったいいこともあるもんさ。とりあえず今は、課題だ、課題。



2015.01.01 0:02

けましておめでとう!


法則その1:今晩の救急外来の宿直医は、一晩に聞こえる救急車のサイレン音の数で推して知るべし。

私の家は幹線道路沿いのマンションのX階にある。(念のため言っとくと分譲。愛車はベンツのCクラスの白。このへんで、私の事も推して知るべし)防音がよろしくないのでマンション前を通るサイレンの音はハッキリ聞こえる。本日はこれで2度目。で今ちょうど3度目の救急車のサイレンがうちのマンション前を通過していった!もう絶対に確信。本日の宿直はG先生。大晦日だってのに。下のスタッフ達の苦労が慮られる。

好きな飲み物…ジャスミン茶。カフェラテ。
好きな本…枕草子(人に言うと、衒ってるとか言われるけど、大マジ)。シェイクスピアの戯曲(喜劇、ロマンス劇のだけ)。ねじ子シリーズ。ハリーポッターシリーズ。後、金庸の著書は面白すぎて大体読んだ。お勧めは笑傲江湖。
好きな芸能人…有吉弘行。
生まれながらの病気…サブクリニカルADHD(注意欠陥多動性障害)。

おいおい、ベンツのCクラスなんざ乗ってんじゃないよ、危なっかしい。

続き。
髪型…よく変える。くるくるのパーマ当てたり、ざくざくに切ったり、はちみつ色にしてベージュのハイライト入れたり、ジェットブラックに戻したり。
性格…衝動的に決断し、周りに迷惑をかけ、どんどんと引かれていくが本人は何が悪いのかまるで気づいていない。それどころか、良かれと思ってやったのに…と逆恨みする。そして落ち込む。1人を好み、他人が寝室にいるのを好まず、その癖寂しい、私の傍に誰も近寄ってくれないと嘆く。以上のことすべてがADHDという病気のせいと分かった瞬間から急に気にしなくなったクズ。

あと、人見知りもしない。したことない。必要とあらば電車で隣になった若いスキンヘッドの刺青男にも声をかけられる。

とりあえず、眠いし、今日はここまでとする。

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